味道楽
暑すぎた残暑がやっと終わろうとしています。暑さに痛めた身体を癒し気力充実させるために欠かせない食材を吟味しました。 一つ一つ丁寧にこしらえた全10品で旬を味わってください。料理人 吉田の気質が伝わる繊細な調味で素材のそのものが良く味わえます。濃い味の料理が多い昨今、吉庵の淡く複雑な旨味は人間のあらゆる感覚が研ぎ澄まされるような気がします。10品とも手の込んだお料理でこのお値段は絶対にお得です。ぜひご賞味ください。

秋の季節会席  お献立



付出し  付出し <白和え>
 舌になめらかなクリームのような白和え。そのせいか栗、梨、ずいき、椎茸が妙にしゃきしゃきリアルにクリアな口当たり。イチョウの若葉まで食べちゃおうかと思った。


蒸物  お刺身 <鮃の薄造り>
 淡白だが上品な旨味と目を楽しませてくれる透き通ったヒラメ。中央はエンガワ、コリコリして美味しい。


八寸  八寸 <杉板焼き>
 ゆず胡椒が香る赤みそを塗って焼いた杉板焼き、美味しくて何の魚だろうと考えるうちに食べ終わってしまう。その右に何気なくある里芋が思いがけず香ばしい。味よりももっとはかない香味、食べ頃を逸すると失いやすい香味は普段の食材にも新鮮な驚きを与えてくれる。ほんのり昆布味の酢ジメの鯵は旨味がぎゅっと詰まって噛んでも噛んでも美味しい。栗の葉や栗を引き立てる非常に淡白なおこわが絶妙。杉板焼き(帆立、白身、イカたたき寄せ)、枝豆、小芋、山芋とオクラ豆腐、鯵の卯の花和え、栗飯 八寸皿:阿南是也 作



煮物  煮物
 焼鮎と茄子の煮びたし。鮎もまた喧嘩っ早い魚であるけれど、身は優しい滑らかさがあり茄子とも良くマッチングしています。とりわけ茗荷、白髪葱、たでの葉のトリオが同時に口に入るのは初めての経験でしたので何とも表現しにくいのですがあえて言うならば、桃源郷(Xanadu)をデジャブしたような・・・(ごめんなさい、不思議なと言いたかったんです)。もう一度味わいたい!(茗荷、白髪葱、鮎、たでの葉)


油物  油物 <山芋揚饅頭>
 香ばしいさくっとした舌触り、大きな山芋の揚饅頭が銀あんに浸かっています。定番の人気の一品です。


焼物替り  焼物替り <牛ステーキ>
 上質な霜降りロース牛のステーキ、程よい焼加減で肉汁たっぷり。ステーキの下の葉っぱは初めて食べる陸(おか)わかめ。名前からしてなるほど、珍味でした。ジャガ芋、人参、ししとう、おかわかめ


酢の物  酢の物
  これまた獰猛な肉食魚であるカマス。夏バテから回復してくれそう。んーっ!香ばしいカマスの皮、いつまでも噛んでいたい。カマス、焼椎茸、かぶら巻


替り皿  替り皿 
 このお店の酢使いのうまさはいつも感心させられますが、ここに来てこれだけ尖った酢が来るのかと思いきやホックリとしたうなぎの味をそこなわずキリッと締めて次のハモ鍋にスムースに移行してくれます。うざくのゼリー酢掛け、ハモ天、とうもろこし、鮃昆布〆寿司(写真は3人前) 替り皿:阿南是也 作



鱧そうめん鍋  御飯替 <鱧そうめん鍋>
 ハモの身は”ぎゅむっ”とした歯ごたえでいかにも元気が出そう。それにこの出汁(ハモの頭と骨を2時間ほど煮だした出汁)がうまくてそろそろお腹いっぱいなのに飲み干してしまいます。どれもさっと茹でるだけで食べるのが良いようです。ハモ、葱、水菜、松茸、舞茸、そうめん


デザート  デザート
 直前に作られた生きのいいくずきり。へーっ!作り立てで食べたことのない私には驚きでした。(ワイン風味糖蜜)ぶどう、ミント葉
器:阿南是也 他
撮影・コメント:安東幸夫

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